席替えって、どうやって決まるの?先生が教える3つの方法と配慮のこと

席替えって、どうやって決まるの?
先生が教える3つの方法と配慮のこと

「今日、席替えだった!」と子どもが嬉しそうに帰ってきたり、反対に「好きじゃない子の隣になった…」とションボリして帰ってきたり。

席替えって、子どもにとって一大イベントですよね。

気になるのは**「どうやって決まるの?」**という部分。先生が決めてるの?くじ引き?と疑問に思う保護者の方も多いのではないでしょうか。

夫(小学校教師)に聞いてみたら、いろいろ教えてくれました。


席替えの主な方法は3つ

① 先生が決める

先生がクラス全体の状況を見ながら、一人ひとりの席を決める方法です。

特に低学年ではこの方法が多いそうです。

「低学年はまだ友だちとの関わり方や人間関係の築き方を学んでいる途中。自分で席を選ぶより、先生がバランスを見て決めてあげた方が、クラス全体がうまくいくことが多い。」

先生が決める方法は、後ほど詳しく説明しますが、実はかなり細かい配慮が詰まっています。

先生が座席表を丁寧に作成している場面 先生が席を決めるときは、いろんなことを考慮しながら丁寧に座席表を作ります


② くじ引き

子どもたちがくじを引いて席を決める方法です。

子どもが成長し、友人関係が出来上がってくる中学年(3・4年生)あたりから多くなるとのこと。

「くじ引きは子どもが『公平に決まった』と納得しやすい。先生への不満も出にくい。」

たしかに「なんで私だけ前なの?」「なんであの子の隣なの?」といった不満は、くじ引きなら出にくいですよね。

ただし、くじ引きでも「絶対に隣にできない組み合わせ」だけ先生が事前に調整することもあるそうです。トラブルがある子同士などはさすがに配慮が必要なので。

黒板に貼られた席替え表を確認する子どもたち 「どこになるかな〜!」発表のドキドキは、子どもたちにとって一大イベントです


③ 好きな席を選ぶ

子どもたちが自由に好きな席を選ぶ方法。

これは学期の終わりや特別なタイミングに行われることが多いそうです。

「学期末のご褒美的な感じでやることがある。子どもたちが盛り上がるし、頑張ってきた締めくくりとして良いと思っている。」

ただしこれも、全員が「好き勝手に選ぶ」というより、順番を決めてから選ぶ・仲良し同士が固まりすぎないよう声かけするなど、先生なりの工夫をしながら進めることが多いようです。

新しい席で授業を楽しむ子どもたちと先生 席替えのあとは、新しいメンバーと一緒に授業が始まります


先生が決めるとき、何を考慮している?

「先生が決める」方法は一見シンプルに見えますが、実はたくさんの配慮事項があるそうです。

視力・黒板の見えやすさ

目が悪い子、眼鏡をかけている子は、黒板に近い前の席になりやすいです。

「視力が弱い子を後ろにしたら、黒板が見えなくて授業についていけなくなる。これは最優先で考える。」

眼科で「学校では前の席に」と診断書が出る場合もあり、その場合は必ず前の席が確保されます。

学力・グループのバランス

班やグループで学ぶ場面が多い小学校では、グループ内に学力差が出すぎないようバランスを考えることも。

得意な子と苦手な子が混ざることで、教え合いや助け合いが生まれやすくなります。

行動面・落ち着きの有無

授業中に立ち歩いてしまう子、集中が続きにくい子は、先生の目が届きやすい位置・前の席になりやすいです。

「悪い意味じゃなくて、その子がより授業に集中できるようにするための配慮。後ろの席だと刺激が多くて余計に難しくなることがある。」

また、窓の外が気になりやすい子は廊下側の席にするなど、細かい工夫もあるそうです。

人間関係・友人関係のトラブル

仲良しすぎてしゃべりすぎてしまう子、過去にトラブルがあった子同士は、意図的に離すことがあります。

逆に、引っ込み思案な子の隣に話しかけやすい子を配置するなど、子どもが馴染みやすくなるような工夫もするそうです。

席替えで不安そうな表情の男の子 「知らない子の隣になったらどうしよう…」そんな不安も、先生はちゃんとわかっています

身長・体格

前後の席では身長が高い子が前の子の視界を遮らないよう、ある程度身長順に並べることも。完全な身長順ではないですが、背の高い子が一番前というのはさすがに避けるようにしているそうです。


席替えの頻度はどのくらい?

一般的には月に1回前後が多いそうです。「日直当番がひとまわりしたら席替え」というペースで進めている先生も多いとのこと。

「だいたい月1回くらいのペースが多いかな。日直が一周したタイミングでやると区切りがいいし、子どもも覚えやすい。」

学校や先生によって頻度はさまざまで、特に決まったルールはありません。クラスの状況に合わせて柔軟に判断していることが多いそうです。


まとめ

  • 席替えの方法は「先生が決める」「くじ引き」「好きな席を選ぶ」の3種類
  • 低学年は先生が決めることが多く、学年が上がるとくじ引きが増える
  • 「好きな席を選ぶ」は学期末のご褒美的なタイミングで行われることも
  • 先生が決める場合は視力・学力・行動面・人間関係・身長など多くのことを考慮している
  • くじ引きでも、相性の悪い子同士だけ事前に調整することがある

席替え後に笑顔で話す子どもたち 席替えのあとは新しい出会いのチャンス。新しい隣の子と仲良くなれるといいですね

「なんでうちの子はいつも前の席なんだろう?」と思ったことがあるかもしれません。でもそれは、視力や集中のサポートのために先生が考えた配慮かもしれません。

席替えの裏には、子どもたち一人ひとりへの先生の思いやりが詰まっています😊